← ~服部×土方+銀八+高杉先生のもえ部屋 2 ~ 会話文 下から続いてます 29 全土進展計画 ② 保健室前 全「...やっぱ謝罪した方がいいのかね...ちょっと様子みてみるか...」 八「....(シャツ見てる)」 全「....(ドアに手をかける)」 八「......前から思ってたけどお前....」 全「...」 八「なんで、そういうシャツ着てんの?」 全「...え?」 八「え?じゃなくて」 全「何の話 (銀八に向き直る)」 八「いや、今日のシャツ、そのマークの.....ラルフ・ローレンだよね?」 全「コレ? そうだよ」 八「?! 『コレ? そうだよ』?! コレ、そうだよ、って、なに?!?」 全「え、何」 八「なんなん?! なんなんお前?!?」 全「どうしたんだよ」 八「先生たちが一万はするって...シャツ一枚が...」 全「そうだよ」 八「そう、だよ?!」 全「何だよ」 八「昨日はバルバだって...俺は知らねーけど...3万って...」 全「そうだよ」 八「そう??!??!? だよ?!?!??!?」 全「あーそういうこと? いや俺べつにブランドのこだわりねーからラルフ・ローレンだって着るよ(サラッ)」 八「......」 全「ダメだ絶句してる...」 ガラッ 高「オイさっきからうるせーぞ」 八「っなあ高杉、こいつ信じらんねーんだけどちょっと聞いて.......」 高「...」 八「.....アカン、こいつエルメスだった」 全「そんなことどーでもいいだろ、問題は謝るべきかどーかなんだし」 土「....どーでもいい...?(ベッドでマガジンから顔あげてる)」 八「....(土方と目が合ってる)」 土「......ぜんっぜん理解できねーわ何だよブランド物とか...」 八「何その息する感覚で着ちゃってる感...」 土「お前らただのイチ教師だろーが...」 八「こだわりなくてソレって...」 土「必死さとか頑張り感とかもないって...」 八「『あーっそのベルト、エルメスですよね~?』...」 土「なんなん?」 全「すいません」 2014.5.15 28 全土進展計画 職員室 全「...こないださァ...」 八「何だよ」 全「お前らドタキャンしたろ」 八「あぁ、で、どうだった、2人きりの家デートは」 全「どうってお前...」 ~回想~ 全「あれ、銀八と高杉先生は?(コート脱ぐ)」 土「ジャパンカップ思い出したから行ってくるって...(ハンガー渡す)」 全「2人きりにしようって魂胆か」 土「前回、2人きりで折り紙折って終わりましたけど」 全「それでいいんですよ、もう銀八の手には乗りません。...アレ何ですかこの漫画」 土「誰かが置いてったやつです」 全「へー」 『黒髪真面目系イケメン! ~淫らな先生の休日~』 全「....」 土「....」 全「....」 土「...何で今ちょっと俺を見たんですか」 全「いえ」 --- 全「アレてめェだろ!」 八「いやいや確かに俺の仕掛けだけど、何意識しちゃってんの?」 全「チョイスがまんますぎるんだよ!」 八「似てたろ」 全「すげェ似てたわ」 八「進展の役に立ったか」 全「立つか! 一応家に2人っきりっつー万が一の可能性がある状況なだけに大変だわ!」 八「でどうなった?」 ~回想~ 土「...あの、服部せん、」 全「ちょっと待って下さい、いま俺がセクハラ的な目を? したかと? 思ってます?」 土「どうしたんですか、アンタの目は隠れてます」 全「だよね」 土「あー今日は折り紙折らないので」 全「お。何する予定ですか今回は (まだ立ってる)」 土「何....したいですか? (座ってる)」 全「...そうーですね、とりあえず...角度的に今の台詞アンタ上目遣いになってるんで...このドえろい表紙と同じになってるんで...まず俺も座って.......」 土「....」 全「....」 スパァァン! 土「なっ何で壁に投げつけたんですか、その漫画に罪はありませんよ!」 全「いや何か」 (額おさえてる) --- 八「いや誤魔化せてるかソレ?」 全「全力で投げたわ」 八「お前にも効果があんだな、ああいうの」 全「いいか銀八。過程や気持ちはどうあれ、仮にも付き合いたて、という関係性が生む空間をなめるなよ」 八「あぁ、あのびみょうな」 全「そう、びみょうな距離のはかり合いの、『あれコレいっといた方がいいのか?』的なあの...」 ~回想~ 藤原さんのナレーションがかっこよかった 全「(漫画片手持ち)...『先生、アンタの普段見せない姿が見たい―究極の教師ものBL』」 土「...(お茶こぼす)」 全「どうしました」 土「アンタ、文字読んでるときそんな声なんですか」 全「そんな声って」 土「いつもより低めの...ちょっと悪役な...」 全「授業で教科書読むときと一緒ですよ」 土「...まあ普段からいい声ですよね」 全「はは、何も出ませんよ」 土「事実ですよ」 全「.....」 土「もっと口説く時とかに使えばいいのに...」 全「....口説く?(立ち上がる)」 土「え、は、い...」 全「口説くって......(ベッドぎわ)」 土「....」 全「...アンタを?」 土「.....」 全「...いやせっかくの休日にすみませんね」 土「お、れは楽しいですよ」 全「どこがですか」 土「こう...午後が静かで、緑茶いれて、商店街の大福食べながら、アンタはいい声だし、俺、」 全「....」 土「俺、お、お茶いれます」 全「...『銀八、何かよくわからんがとりあえず帰ってきてほしい』」 --- 全「そんで何でその返信が『ジェンティルドンナァァァ!』なんだよ!!」 八「ちょうど勝ったからその馬が」 全「いや~しかし変な空気だった」 八「ヤるヤらない考えてる空気だろ」 全「考えてねーよ。考えてねーけど」 八「けど何だ」 全「こう、距離が...」 八「...」 全「...あんなきっかけでこのまま付き合ってていいのか。つーか付き合ってんのか?」 八「てめェキスくらいはしろよ!(張り手)」 全「そんなステップ重視派?」 八「このままだと一回ヤッて終わり、みたいなそんな感じになりそう」 ガラ 全「土方先生相手に一回ヤッて終わりって(笑)、」 八「あ、土方」 全「え」 土「あ...俺......教科書取りにきただけだから、今保健室に用事思い出したから...」 (ダッ) 全「....」 八「....」 全「ええええ何か漫画でみたことある、みたことあるコレ! いやちょっ、」 八「そしてこういう場合、保健室の相手へ乗り換えていいかどうかは少女漫画派とレディースコミック派で分かれる」 全「知らねーわァァ!」 2013.11.26 27 コンビニ ウィーン 土「...」 店員山崎「(あっ、たまに弁当買ってくイケメンだ。どう見ても独り身なんだよな)」 土「...休日って落ち着かねーな」 八「毎日、日曜でいいけど俺は」 土「今回、とくに仕事もねーし...」 八「趣味でもしてろよ」 土「趣味?」 八「ゴルフとか、車とか。英会話みたいな習い事とかよォ」 土「そんな金ねーわ」 八「なら金のかからねー趣味を自分で見つけろよ」 土「.........趣味、か....」 山崎「(すげー考えてるな......)」 後日 山崎「(あっあの人、今日は本のコピーとってる)」 土「...」 山「(片手ポケットかっこいいです...)」 土「...」 山「(そして! 案の定! コピー機に忘れたまま!)」 じゃっかん興奮気味に、 土方の忘れてったものを手に取って裏返す 山「.........『誰でもできる かんたん折り紙』」 ......... 山「......何このチョイス?!」 店長「うるさい山崎君」 山「あのイケメン休日にひたすら折り紙折る気かよ!」 後日 山崎「(あっ、あの人久しぶりだ、またコピーかよ)」 土「...」 山「(忘れていくのはパターンだな)」 土方の後ろ姿をみながら、 忘れものの本を裏返す 山「......『本格折り紙 ドラゴンや恐竜に挑戦しよう』......」 ......... 山「......上達してるよ!!!」 店長「うるさい山崎君」 山「独り身こじらせすぎだろ!」 後日 山崎「(あっ来た、今回もコピーだ)」 土「...」 山「(はいはい、忘れもの)」 ぺらっと本を裏返す 山「......『一枚折りじゃもう足りない 究極の折り紙ユニット折り』」 ... 山「...ついに物足りなくなってきたよ!!! どこまで行くんだあの人」 後日 山崎「(最近、来ないな...忙しいのかな)」 全「...」 山「(あっもう一人の独り身ジャンプだ、コピーなんて珍しい)」 全「...」 山「(こいつも忘れてくのかよ!)」 忘れもの裏返す 山「......『超折り紙 いっそもう自分で創作してみよう』」 ...... 全「イケメンにこれコピー頼まれたらちょっとびっくりするよね...(出口へ向かう独り言)」 山「......(振り返る)」 全「いやむしろかわいいけどさァ予想外へ突っ走るあたりがさ...」 山「....」 後日 八「お前もう折り紙やめたの?」 土「あぁ、趣味にするにはちょっと向いてねえと気づいて」 山崎「(遅ェよ!)」 土「中途半端にやめられねーし。制覇するまではと思ったが」 八「何が制覇だ、最後の方ほとんどあいつが折ってただろォが」 土「確かに...こないだの日曜は、前から約束してた予定が二人して家で折り紙折ることに...」 山崎「...」 八「本当に折り紙しか折らなかったのか」 土「折り紙しか折らなかった。黙々と。お互いすげー集中した」 山崎「.....(口半開き)」 八「.....(目半開き)」 土「そもそもてめーが趣味がどうのこうの言うからこんなことに」 八「なに人のせいにしてんだ、お前が一直線バカなんだよ (トンとレジに苺オレ置く)」 山崎「(...今度から恋愛本をコピーさせてあげたい...)」涙ぬぐってる 26 夜の職員室 八「......ひ、ひじ...」 土「...」 八「ひ.....土方、土方ッ (漫画みながら、バンバン肩叩いてる)」 土「痛った、何だよ」 八「...ちょっとこれ見て、見てくれるだけでいいから」 土「うるせー仕事の邪魔...、」 八「(漫画のページ開いて目の前に見せる)」 土「...。......おっ...お、おまっ.........何とんでもねえホラー漫画読んでんだよ!」 八「うるせえええ、生徒から没収した雑誌がたまたまこんなんだったんだよ!」 土「コレっ完全にアレがアレしてるだろぉがァ!」 八「次のページも見ろ、更にスーパーアレするわ!!」 土「しかも夜の学校が舞台じゃねーか...」 八「...」 土「...」 ガラッ 八「(机の下にすべりこむ)」 土「(椅子から転がり落ちる)」 全「...え、何びっくりしてるんですか、俺ですよ」 土「...別にびっくりしたわけじゃないですよ、南野陽子が結婚したのを思い出してびっくりしたんですよ」 全「結果びっくりしてますよ。何で今、南野陽子?」 八「俺は、『かくれんぼ、よくやったなあ...』って (苺ジュース持って三角座り)」 全「 土「服部先生はこんな遅くにどうしたんですか」 全「いやぁ家のカギ忘れちゃって」 八「やー俺達この漫画で盛り上がってたんだけど、お前もみてみろよ」 全「...」 土「...」 八「...どう? もしかしてびびって言葉も出ない?」 全「うーん、そうだな俺的にひっかかるのはここの展開かな(顎に手当ててる)」 八「ちょいい見せなくて!」 全「いやでもここの、ほら、最大のホラーの見せ場ともいえるこれがさ、(指さしてる)」 土「あああ俺仕事しねーと..........、」 ふっと突然真っ暗になる職員室 土「?!」 八「?!」 全「あ、停電?」 土「.......ちょっと待て、このタイミングは待て!!」 八「いやそういうんじゃないコレは決して人外のそういうんじゃない!!」 全「どうしたんだよ、すげーうるせえ二人とも」 八「お、俺の背後に、ただならぬ気配を感じる、何かいる!」 全「俺だよ銀八」 土「...うわッこ、これだだだ誰の手」 全「俺です土方先生」 土「....」 全「....」 土「....」 全「.........えーと、このまま、手、繋いでおきます?」 土「...勘違いしないでください」 全「あーそういうつもりじゃ、」 土「......別に怖いわけじゃなくて俺たち恋人同士ですからこれくらい当たり前ですから(手グッ)」 全「えっうん?」 八「待て待て服部、土方は見捨てて俺の方に来い、友情が大事だろぉが!」 土「黙れ、恋人の特権だコレは!」 八「何が恋人だ! 所詮俺の遊びでくっつけられただけだろ!」 土「ついに本音言いやがったなてめえ!」 八「痛ッ! 何コレ消しゴム?!」 土「えっ、ちょ、ちょ、どこ行くんです服部先生、...」 全「大丈夫です、ちゃんといますよ」 八「見損なったぞ服部! こういう土方がかわいいとか思ってんのか!」 全「いや正直ちょっと思ってるよ」 パッと電気点く 全「あ...戻ったな」 八「...」 土「...」 八「...ゴホンッ、ったく停電くらいで大げさなんだよお前らは...」 全「お前、思いっきり俺の裾掴んでるけど」 土「まあ、俺はお前より落ち着いてたな...」 全「あの俺めっちゃ手痛かったんですけど」 八「ま、手繋ぐところはよくクリアしたよお前ら、一歩前進だ」 全「よくそんな上から目線で言えたなお前」 土「缶コーヒー全部こぼれてんぞ」 25 廊下 女生徒1「あの噂聞いた? 土方と銀八と服部」 女生徒2「どゆことぉぉアレ!」 女生徒3「...(ツイッターでBL語りしてる)」 女生徒1「あちょうど本人いるわ。土方ァ、あの噂って本当? 服部先生とデキてるとか違うとかお前(笑)」 土「教師にお前って言うな」 女生徒2「私、銀八と服部先生がって聞いたけど」 女生徒1「どっちにしろアンタ失恋決定じゃん」 女生徒3「...(男先生同士の三角関係の噂についてツイート)」 土「そんなことより勉学に励め」 女生徒1「はあふざけんなし、私現文一番なんだけど」 女生徒2「教師らしいこと言って~。...ねえアンタはさっきから聞いてる?」 女生徒3「聞いてる超大好物」 女生徒2「え好物?」 土「とにかく、ほら、チャイム鳴ったぞ。次、日本史だろ」 女生徒1&2「へいへ~い」 女生徒3「あ先行ってて~」(トイレに向かう) 土「はー......」 高「......おい、土方」 土「?」 高「話がある」 土「うわっ引っ張るな」 高「こっち来い」 土「ッ痛、つか今学校なのに呼び捨てに、」 高「うるせー黙れ (壁ドン)」 土「...」 女生徒3「...」 土「.....い....いきなり、どうした高杉...」 高「いきなりじゃねーよ、わかってんだろ」 土「...」 高「......お前、俺が何も言わねーとでも思ってたのか」 土「.....」 女生徒3「....」 土「...」 高「...」 土「.........今更...惜しくなったのかよ」 女生徒3「...」(無表情で、新たなる登場人物についてツイート) 高「...俺は捨てたわけじゃねーよ」 土「......けど、お前は」 高「...何だ」 土「そんなこと、一言も......言わなかった」 女生徒3「...」(猛スピードで今目の前で起きてることを打ってる) 全「? おーいそこの生徒、もうチャイム鳴ってるぞ」 土「...(はっと声の方を見る)」 高「...(......壁から手を離す)」 女生徒3「...」(文字打ち続けてる) 高「...なら今言っとくがな。アレは捨てたわけじゃない、置いてたんだ」 土「...わかったよ。買って返しとくから.......何味だっけ?」 高「コーンポタージュ」 女生徒3「......」(文字全消し) 保健室に落ちてたうまい棒を食べた土方 --------- ぜんっぜん関係ない話 教室 女生徒1「...何それマジ? (腕と足組んでる)」 女生徒3「たぶんオチは高杉先生の何かを食べたとかだと思うけど」 女生徒1「ふーん...」 土「(だから丸聞こえだよ)」 女生徒2「気になってたけどアンタ、土方好きなの?」 女生徒1「ああ実は結構好きだよ」 女生徒2「じゃなきゃあんなに絡んでいかないよね」 女生徒1「だってあいつ生徒に対して公平じゃん」 女生徒3「じゃ逆にぜんぜん絡んでいかない高杉先生に何かある?」 女生徒1「ちッ、ちがうし」 女生徒2「(かわいい)」 女生徒3「(かわいい)」 土「...」 女生徒2「美人だからいけんじゃない?」 女生徒3「そうそう女子高生はブランド」 女生徒1「はーそんな夢見る少女じゃいられない...(頬杖)」 土「(相川七瀬か)」 24 校長室 八「...」 全「...」 土「...」 八「...『ダ・ヴィンチ・コード』ってあったじゃん?」 全「あった」 土「あった」 全「絵に潜む謎的な」 土「その暗号解いてく的な」 全「モナリザ的な」 土「トム・ハンクス的な」 八「...」 全「...」 土「...」 八「あの感じの言い訳でいけねーかな?」 全「....無理だろ」 土「完全に不注意で割っただけだぞこの絵....」 八全土「.....」 八「俺たちがこの絵に隠された暗号解こうとして張りきりすぎた結果みたいな」 全「校長の肖像画にどんな暗号があんだよ」 土「つーか、お前がこれに当たったせいで割れたんだろ!」 八「お前らが大声出すからだろ。何が「あー! そうだ大東俊介だ!」だよ」 全「てめーも一緒んなって「あー!」って立ち上がった時に頭が引っかかって落ちたんだろ」 八「思い出せてよかったな、平家盛役」 土「ただでさえ、俺たちこないだの廊下のクイズ大会のせいで呼び出されてんだぞ」 全「のん気に大河ドラマの話してる場合じゃなかったんだよ」 八「てめーが始めたんだよ」 全「日本史教師としてよかれと思って」 八「...」 全「...」 土「...」 八「...よし、お前ら落ち着け、落ち着いて、東野圭吾を探そう」 全「仮に見つけたとしたらすげー困るわ」 八「トリックの知恵を授かるんだ」 土「謝罪文考えた方が早ェーよ」 八「...」 全「...」 土「...」 八「...人間、すげー腹立つことがあるとささいな怒りは吹っ飛ぶよな」 全「...いや怒りは連携プレーで増幅することがあるぞ」 八「そこにびっくりを混ぜるんだよ、すげーびっくりすると怒りにタイムラグが発生する」 土「例えば?」 八「校長が戻ってくる時、同僚のお前らがキスしてたらどう?」 全「...(土方を見る)」 土「...(服部を見る)」 八「これはびっくりすんぞ~~どう怒ればいいのかちょっと考えるぞ~~俺のオリジナル作戦だ」 全「...よし、落ち着いて宮部みゆきを探そう」 土「コナン・ドイルを探そう」 八「観念しろお前ら! メモのやりとり越えたらもうキスなんだよ! 土方! ソファーに座れ」 土「痛てっ! (外にもれる声)」 八「服部その肩に手ェかけて (手首掴む)」 全「ちょやめッ!」 八「あやばい、土方のボタンに俺の袖絡まった」 全「まずこの手を離せ!」 八「頼む土方を離してくれ!(俺から)」 土「さきにお前が服部先生を離した方が!」 全「痛ェ痛ェ、こん...っのバカ野郎!!」 ガチャッ 八「...(服部の手握って崩れ落ちてる)」 土「...(シャツのボタンが散ってる)」 全「...(銀八殴った右手)」 高「すげー噂だぞお前ら。少女漫画並みに三角関係がもつれにもつれてるって」 八「うん今『マーマレード・ボーイ』読んで解決策探してるから黙って」 高「『ときめきトゥナイト』も貸そうか」 23 職員室 八「土方。服部にこっそりメモ渡してやるよ、何か書け」 土「何で?」 八「付き合ったらそういう秘密のやりとりするもんだよ、付き合ってんならやるんだよ」 土「......そうか (メモ用意)」 全「ちょっと待て」 八「何だ、ジャンプなんか落っことして」 土「NARUTOの展開にびっくりしましたか?」 全「ちげーよ。あのね、土方先生はそれでいいんですか。あんなの銀八のふざけたお遊びですよ」 土「賭けに負けた時点で俺の運命は決まっていたので、どうなろうと文句は言いません...」 全「うわもう生贄の発想返ってきた」 八「ただの照れ隠しだって」 全「被害者は土方先生だけじゃねーぞ、俺の意向は?」 八「......あ服部、土方くんから何かメモまわってきたよ~」 全「しらじらしい。何で女子声なんだよ」 八「あ~うるっさい、いるんだよなあこういう奴ら。どうせいい感じだったくせにわざわざ言い訳すんの...」 全「いや純粋に複雑な心境だよ今」 八「いいからメモ見て、自然な感じでプリントに隠しながら見て」 全「もうな、俺もわかってんだよ、土方先生のことだから真面目で天然なこと書いてんのわかってんだよ」 (バンッ!と勢いよくメモ表に返す) 『NARUTOって今週どうなりました?』 全「......判断が難しいのきたよ」 八「確かにまだ読んでない奴の前ではできない秘密の会話だよある意味」 全「そうだけどある意味」 八「返事書いた?」 全「まあ簡潔にざっと」 八「土方~服部くんからメモ返ってきたよ~」 土「.....」 八「...一瞬、片眉あげたぞ」 全「え、何が気に入らなかったの?」 八「『マジで?』って時もあの顔やるけどなあいつ」 全「あー今週は驚きの展開だったしそれもありえんじゃ」 八「あ土方くんからまたメモだよ~」 全「どれ.....」 『 全「...」 八「...」 全「......予想以上にかわいい理由だったよ」 八「どこで驚いてんだあいつ」 土「あ坂田。高杉センセイが職員室きたら、この本返しといて」 八「えーめんどくせえ......あ何か土方の字でメモはさまってる」 全「(ちょっとのぞく)」 八「......こういうのォォ!」 全「こういうのだよォォ!」 土「え何が」 八「なんかいい匂いしそううううう!」 女の先生にたまたまもらったメモ用紙 22 保健室から戻った職員室 八「お前ジャンプは」 全「あっ、つい忘れたわ」 八「高杉と土方がベッドシーン的なことになってたろ」 全「何で知ってんの?」 八「早いとこ手ェ出しとかねーからそうなるんだよ、おはぎなんか買ってるからそうなるんだよ」 全「あのなぁ」 八「そろそろ勝負に出なきゃいけねんだよ、いつまでもおはぎ系男子じゃダメなんだよ」 全「誰がおはぎ系?」 八「アレ俺何で土方とこんなことに...?って机で頭抱えてる内に付き合いがバレて職員室がざわつく楽しい日々が一向にやってこねーぞ」 全「お前のゴールそこかよ。...そういやそうだな、俺何でこんな、」 八「待てまだ早い(ビンタ) あせるな、今演出練ってるから」 全「何の? てか何で俺今ぶたれたの」 翌日 廊下歩いてくる高杉 かち合う服部 全「あ、おはようござ~す...」 高「どうも....」 全「.....」 高「.....」 ♪ダーーッダーーッダンッ 全「?! どこからともなく新・仁義なき戦いのテーマが」 高「...」 全「あ~BGMのせいで45度の角度がめちゃ怖いです高杉先生、何かが勃発しそうです」 高「...アンタが俺の進行方向ふさいでんだろ」 全「いや、ど真ん中歩いてきたのはそっちなんスけど....」 高「...」 全「...」 ♪ダーーッダーーッダンッ 全「いやうるっせーなBGM!」 土「ちょ、ちょっと待ったァ、2人とも....!」(廊下の角から登場) 全「あ、おはようございます」 土「あおはようございます、高杉も服部先生も血で血を洗う前に...落ち着いて.....」 全「うん、落ち着いてますよ」 土「これ以上2人が争う所なんて....見たくありません.....」 全「これ以上ってどれ以上?」 高「......あいつ台本みてーなのガン見してんぞ」 全「...ガン見すぎてツッコみづれえわ...」 高「それでも反射的に挨拶返すあたりが」 全「向いてないですよこういうの」 土「.....」 高「何、そんなことありませんけどみたいな顔してんだ。お前また賭けで銀八に負けたろ (ため息)」 全「それで付き合わされてんですね」 八「まあ待てよ2人とも....平和に決着つける方法がここにあるぜ...」(理科室から登場) 全「なんの寸劇コレ」 八「ではクイズいきます」 全「無視?」 土「土方が、音鳴らす」 全「あ~土方先生それたぶん.....声出して読んじゃダメなやつ.....」 土「...」『ダダンッ』 全「...」 八「どうした服部、額なんか押さえて。すでに戦意喪失か?」 全「......もう追いつかねーわ。何が始まってるのかだけ教えてもらっていい?」 八「高杉に土方奪われて、意気消沈してるお前に対決のチャンスを与えてるんだよ」 高「奪ってねーよ」 八「黙ってろ高杉後であんまんあげるから。土方を手にするには避けて通れない高杉がいるんだよ」 高「何でだ」 八「これに勝った方が、勝者だ」 全「うんだいたい勝った方は勝者だよ。勝ったらどうなんだ」 八「何か気づかねーのか?」 全「あー、土方先生がラジカセ隠してるつもりで半分見えてんだけど...」 八「ちげーよ、俺がさっきから四字熟語冴えてんだよ」 全「めんどくせー! もうやってやっから早く始めろよ!」 八「土方のあの律儀さがかわいいとか思いやがって」 全「いやちょっと思ったよ」 八「第一問目に正解すれば、土方から肉まんがもらえます。第一問!」 土「...正解はどちらだ」『ダダンッ』 全「...土方先生、俯くくらい恥ずかしいならやらなくていっスよ」 土「すいません...」 八「『土方の下の名前は?』」 全「...」 高「...」 八「.........ま、これは難易度高かったな」 土「何でだよ (肉まん持ってる)」 八「じゃ『土方のあだ名は?』」 高「ビッチ先生」 全「ビッチ先生」 土「何でだよ! 何で名前呼べなくてそう呼べるんだよ! つかそんな風に呼んでたのか!」 八「あの劇以来、正直、ビッチ先生が出てくる度、お前思い出す」 土「聞きたくなかったそんなの (言いながら肉まん半分に割ってる)」 八「ハイ2人とも肉まん」 全「......」 八「第二問! え~『土方が最近キスした人は?』」 土「(眉寄せてる)」『ダダンッ』 全「知らんわ」 高「銀八」 八「では、土方から正解をどうぞ」 土「ッてめーだよ!!」 八「え、いつ? 何で怒ってんの?」 土「飲み会で寝ぼけたてめーがびっくりするほどしてきただろが!」 高「30秒くらいしてたぜお前」 八「へーじゃ服部の肉まんを没収、高杉にあげます。はい第三問」 全「えー俺コレ食いかけ、」 土「...」『ダダンッ』 全「いやさっきからほんと真面目に音鳴らすなアンタ!」 八「これに正解すると、もう、土方がもらえます」 全「お前絶対早々に飽きたろ?! 今んとこ高杉先生の肉まんが完成しただけだぞ!」 八「『こないだ土方がやったモノマネは何?』」 全「あ~朝イチでジャンプ読んでる俺のやつ?」 八「どんなんだっけ」 土「(片足だけあぐらかいた上にジャンプ乗せる) 『......うるっせーよ銀八...』」 高「......(土方の肩に額そらす)」 土「ジャンプからぜんっぜん目離さず聞こえるか聞こえないかくらいの声のトーンっていう」 全「俺ほんとにそんなの?」 八「そうだよお前」 土「おい高杉さっきから笑ってる? (のぞきこむ)」 高「笑ってねーよ」 土「笑ってんだろ」 高「笑ってねー」 土「ちょ顔見せろ」 八「あ笑ってる笑ってる」 しばしじゃれ合う 八「ふう......じゃ服部、土方ゲットおめでと」 全「こんなくだらねーことで?!!?!」 (『暗殺教室』のビッチ先生は叶流さんのもえ) 21 全「土方先生、おでんの美味い店見つけたんスけど」 土「あ薬局の方の? 久しく行ってねーなァ」 全「じゃ今晩どうです?」 土「いいですね。俺あの隣でスーパーの帰りにたまに大学いも買いますよ」 全「いいっすよね。俺クリーニング屋の帰りにおはぎも買いますよ」 土「ついつい寄っちゃいますよね」 全「ですねえ~」 土「ねえ?」 八「...」 高「何だその顔」 八「...いや、服部と土方が.....何っか違う」 高「違うって」 八「せっかくいい感じにしてやったのに何でああなの? 知るかァァクリーニング屋の帰りとか!」 高「あの2人、わりと常識的な大人同士だからな」 八「商店街のおばちゃんがもち売ってる看板もねーような小っさい店に何ついつい寄っちゃってんだよ!」 高「女子高生がついついクレープ屋寄っちゃう感じと同じでいいんじゃねーか」 八「そんなウキウキ感0だわあいつら!」 高「年相応でいいんじゃねーの」 八「いや何っか違う....何かが足りない....」 後日 保健室 高「マガジン床に落ちてんぞ、センセ」 土「ぶ (顔面に雑誌当たる)」 高「珍しいなこんな時間にてめーが寝てんの」 土「ん...昨日服部先生と遅くまで....」 高「最近多いな」 土「えっ、いや、まあ、そっ」 高「何動揺してんだよ」 土「いや......(起き上がりかけて) あ、なんか背広ひっかかった」 高「あ?」 土「ちょどうなってる?」 高「どこだよ (ベッドの土方に乗り上げてのぞく)」ギシ... 全「(ガラッ) やべ、ジャンプ忘れ.........」 土「....」 高「....」 全「....たかと思ったけど勘違いだった~ (ピシャンッ)」 八「...それだ!!」(シャッとカーテン引いて現れる) 土「え何?」 高「いたのかお前」 ⑳ 職員室 八「おっと、やべ」 全「? 携帯落ちたぞ」 八「あ~やばいなどうしよ~土方ににゃんにゃん猫ポーズさせた写真開いてたのに~」 全「何させてんだ」 八「いやー正直アレは俺からみてもまじやばかったもんな~どうしよやばいわ~」 全「じゃ拾えよ」 八「いや~これはやばいわ~誰かに見られたら大ごとだわ~」 全「いや見ねーし...ほら (携帯裏向けて渡す)」 八「あ俺トイレ行ってくるから持ってて」 全「...」 全「......」 全「.........(ちら)(携帯ちょっと表向ける)」 遠くの物陰から土方が顔だけのぞかせて人を警戒してる写メ 全「.........いや確かに動物ってこんなんだけど」 八「名付けて、『再現率高すぎてがっかり! 土方の猫モノマネ~』」 全「知らねーよ」 八「まあまあ、ちゃんと四つん這いで壁から出てきた後もあるよ」 全「知らねーって」 八「あいいの? まじで四つん這いだけどいいの? 猫ってかバリバリ女豹だけどいいの?」 全「いいわ別に」 八「へえ~まじ女豹なのにな~じゃ今度こそトイレ」 全「...あインクなくなった、ペン借りる、ぞ......」 全「......」 全「.........(ちら)(ペン取る際、携帯画面に合わせてちょっと顔傾ける)」 チーターが草原を駆ける時のような両手両足で、廊下の地面を蹴ってる土方の残像 全「.........躍動感!!」 八「土方の無駄な運動神経」 全「知らねーよ! この人どこまで忠実に猫の再現してんの」 八「お前が言ってた、真面目と天然の部分が同時によく出てるな」 全「つかお前トイレは?」 八「はいはい、ちゃんとした四つん這いあるから~」 全「何で俺がダダこねてるみたいになってんだよッ、決して見てえわけじゃねーよ」 八「ほら」 全「......(...ちら)」 背中のアップ 全「ッ何っでだ! 何でその角度からその範囲を撮った!」 八「えっ...、そんなに土方の四つん這い、見たい...?」 全「何で引いてんだよ、ツッコまざるをえねーんだろ! 決して土方先生の四つん這いが見てえわけじゃねーよ俺はッ (頭抱えてる)」 八「あっそ、とっておきのがあるのにな~ 『は...服部先生が好きだにゃん』...おーっとおーっとっと」 全「...ん? 今の何かな?」 八「やーさすがにね~これはちょっとね~」 全「いやおいおい見せたまえよ」 八「(ムービー再生) ...『は...服部先生が好きだにゃん』」 全「.......。............。......。」 八「え無言? コレはちゃんとしてるだろ? 声はかわいかねーけど顔背けてるあたりとかカンペキだろ?」 全「.........うんマジにちゃんとしすぎててコメントに困ってんだよ今...(ゲンドウポーズで深刻に俯く)」 ツッコむ方が楽だよ・・・ ⑲ 休憩室 外で服部が面倒そうに水まいてる 八「おい、お前の恋人、スイカでも育ててんのか」 土「エヴァの加持さんじゃあるまいし...(銀八のジャンプ読んでる)」 八「そんないい男かよあいつが... (土方のマガジンめくる)」 土「...あーNARUTOがいつの間にこんなことに」 八「こっちなんて知ってる漫画2、3こしかねーわ」 土「...え、つか誰が俺の恋人って?」 八「加持さんだよ、スイカのこと『かわいいだろ?』つって」 土「ああキザだけどかっこいいよな」 八「...(ぺら)」 土「...ん、誰がスイカに水やってるって?」 八「だから加持さんだよ、シンジ君がエヴァ乗りたくないっつってる横でさ」 土「ああシンジまだ14歳だもんな仕方ねえよな」 八「...」 土「...え俺、加持さんと付き合ってんの? (ブリーチ読んでる)」 八「付き合ってねーよ、お前二次元との区別つかねーのかバカ、服部だろ」 土「ああなんだ..........。うわっいやなんだじゃねーよあっぶねなんだじゃねーよッ!!(ジャンプバタンッ)」 ※デキてない 職員室 土「あれ俺のマガジンがない」 八「...恋人同士ってさ、勝手に相手のモン借りてく気安さがあるよな」 土「いや知らねーけど...」 八「自分の趣味だけじゃなくて、相手の趣味も知ろうとするよな」 土「ああ歩み寄る努力的な...?」 八「つまりは愛だよな」 土「何が」 八「てことであいつがさっき持ってったぜ」 土「あいつ? ......あッ、いやだからお前、あの人と俺は別に、」 八「あ服部だと思った? 服部だと思った~?」 土「え」 全「土方先生ー読むモンなかったんでマガジン借りてました~」 八「(なんちゃってその通り服部でした~的な、全力で腹立つウィンク)」 土「ッてんっめえいい加減にしろよ!!!(じゃっかん赤面)」 全「えっすいません」 廊下 八「なあ土方ァーお前の恋人がさっきから見当たらねんだけど」 土「あ服部先生なら次俺のクラスの授業......」 八「...」 土「...ちがっ、今のはちがッ...! お前がやたらそう呼ぶから勝手に結びついただろーがァ!」 沖「今、土方の恋人が服部先生って?」 土「総悟、お前はいい! 出てこないで頼むから!」 沖「俺の名前呼ぶほど焦ってますぜ」 八「しーッ内緒な沖田くん、これ絶対内緒な絶対誰にも言っちゃダメな」 土「それ言うやつ! 絶対言うやつ! ていうか違ェよ!」 沖「仕方ねーなァ~黙っててほしけりゃ3回まわってにゃんやれよ」 土「お前、そんなねつ造情報のために何で俺が」 沖「じゃ言います (メガホン)」 土「わ、わかった! わかったから!」 八「おら服部先生が好きだにゃんて言え (顎わし掴み)」 沖「ほら手首折ってかわいく首かしげろよ (ムービー撮影)」 土「お前ら鬼畜?」 帰り道 全「土方先生」 土「あ」 全「や~昼間はマガジンすいませんね、あんな怒ると思ってなくて...」 土「いえアレは服部先生に怒ったんじゃなくて...」 全「えー何すか」 土「その......」 『は...服部先生が好きだにゃん』 全「...」 土「...」 全「え?」 土「え? いやだから、その、」 『は...服部先生が好きだにゃん』 全「......えっ?」 土「いっ、いやいやいやいや! ッ坂田のやろ!(振り返る)」 全「どうしたんですか」 土「く、いない......」 全「.........何か今確かに土方先生の声で、俺が好、」 土「あーッと服部先生、えと、子供が、なんか自転車転んでます泣いてます」 全「ほんとだ」 土「どうした大丈夫か?」 八「...甲斐甲斐しいねーお二人さん」 土「ちっちがッこれはあの.........おっ、俺たちの子供じゃないからッ!!!(必死すぎて目つむってる)」 全「?!」 八「(爆笑したい)」 もはや自分で勝手に飛躍しすぎな土方先生 |